ネントレで笑わなくなった?やらなきゃよかったと後悔する実態を解説

こんなお悩みありませんか?

  • 「ネントレで赤ちゃんが笑わなくなるって本当?」
  • 「もしネントレして赤ちゃんが笑わなくなったらどうしよう…」
  • 「ネントレってやらない方がいいの?」

たしかに、はじめての育児だと「自分がやったことで赤ちゃんに悪影響が出たらどうしよう・・・」と怖くなりますよね。

笑わなくなったと感じるのは、親の心境や赤ちゃんの成長が大きく関わっているケースがほとんどです。

ネントレで赤ちゃんが笑わなくなったと感じてしまう理由をよく理解すれば心配ありませんよ。

ただし、赤ちゃんが笑わなくなったと感じる理由によっては、あなたが改善すべき点もあるので注意が必要です。

本文を読んでネントレをするしないの判断材料にお役立てくださいね。

ドキンコ

2人姉妹(8歳・6歳)育児中の母です。

長女が赤ちゃんのころ、寝かしつけや夜泣きの対応でヘトヘトになり体重10kg減少。その結果、子育てを心から楽しめない日々が続いていました。

おなじ境遇のママさんたちのお役に立てるような情報を発信しています。

【結論】「ネントレで笑わなくなった」の医学的根拠はない

「ネントレ」と「赤ちゃんが笑わなくなる」の因果関係はないとされています。

「ネントレ」と検索するとよく目にすることば「サイレント・ベビー」。これは泣かない、笑わない、無表情な赤ちゃんの俗称であって医学用語ではないのです。

今から35年ほど前に、とある小児科医が独自に考案したことばで、自身の著書で使い始めました。しかし、この「サイレント・ベビー」ということばはまるで医学用語であるかのように世間では解釈されて使われることが多いようです。

なので、ネントレをした影響で赤ちゃんが笑わなくなることはないので安心してくださいね。

ネントレで笑わなくなったと感じる理由・原因

  • 新生児微笑がなくなる時期だから
  • 赤ちゃんが気乗りしないタイミングだから
  • 「笑わなくなった」と親が錯覚しているから

新生児微笑がなくなる時期だから

ネントレを始めるのにオススメとされている時期(生後4〜6か月頃)と新生児微笑がなくなる時期がかさなることがよくあります。

そのため、赤ちゃんが笑わなくなったと親が錯覚してしまうのです。

もちろん、はっきりとした境界線はありません。

しかし、昼夜の区別がついてくる生後4〜6か月頃にネントレを始めたのであれば、赤ちゃんが笑わなくなったと感じるのはあなたの錯覚なので気にしなくてOKですよ。

赤ちゃんが気乗りしないタイミングだから

大人でも何かを始めるとき、できれば自分のベストなタイミングで始めたいですよね。

赤ちゃんにだって気分が良いとき・悪いときがあるんです。

なのに赤ちゃんにとってネントレは、親が決めたタイミングで始まってしまいます。

赤ちゃんの機嫌が悪くなる例
  • オムツが汚れているとき
  • お腹がすいているとき
  • 暑い/寒いと感じるとき
  • まぶしいとき
  • 日中に怖い経験をしたとき
  • 病気の可能性があるとき

もし赤ちゃんの機嫌の悪い日にネントレを始めてしまったら親はネントレをしたせいで赤ちゃんが笑わなくなったと感じてしまうかもしれません。

「笑わなくなった」と親が錯覚しているから

赤ちゃんが「笑わなくなった」と感じるのは親の錯覚というケースもあります。

ネントレを始めて赤ちゃんがギャン泣きすると、親は赤ちゃんに対して「ひどいことをしている」かのように勘違いをして罪悪感をもってしまいがちです。

勘違いしてしまう例
  • 「こんなに泣いているのに抱っこしてあげなくてごめんね・・・」と感じているとき
  • 「長い時間泣かせてごめんね」と感じているとき
  • 「ネントレすることはこの子にとって本当に良いことなのかな・・・」と感じているとき

この罪悪感と赤ちゃんの反応への過敏な状態が、「笑わなくなった」と錯覚させることもあるんです。

ネントレで笑わなくなったと感じた時の対処法

ネントレで赤ちゃんが笑わなくなるという医学的根拠はないと分かってはいても、やっぱりネントレを始めたら赤ちゃんが笑わなくなったと感じてしまうこともあるかもしれません。

そんな時は、日中に今まで以上に赤ちゃんに対して愛情表現をしてみましょう。とくに、スキンシップをとるように心がけてみてください。

赤ちゃんとたくさんスキンシップをとれる方法でオススメなのが、「ベビーマッサージ」と「赤ちゃんを膝の上に乗せて一緒に絵本を読む」です。なぜなら、この二つの方法は赤ちゃんもあなたもリラックスした状態で触れあえるからです。

そうすることで、赤ちゃんは安心してまた笑顔があふれるかもしれませんよ。

ネントレは短気な人には向いていない

ご自分の性格が短気だなと思う人は、ネントレには向いていないかもしれません。

なぜなら、赤ちゃんのギャン泣きは長時間つづくし、何日間つづくか分からないからです。

うちの子は1回の寝かしつけに1時間以上泣きつづけるのは普通でした。慣れるまで2週間弱ほどかかったと思います。

はじめから長時間のギャン泣きが数日つづくことに耐えられる自信がないのであれば、赤ちゃんもあなたもつらい思いをするだけなのでネントレはやめたほうがいいかもしれません。

ネントレをやらなきゃ良かったと感じるデメリット

  • ギャン泣きで心が折れそうになる
  • 親がネントレに対して罪悪感を持ってしまう
  • 近所迷惑が心配になる

ギャン泣きで心が折れそうになる

急に環境が変わったことによって不安になった赤ちゃんはギャン泣きして不快感を示します。

赤ちゃんも必死であなたに抱っこしてもらおうと訴えているのです。

かわいい我が子がギャン泣きしているのに平常心でいるほうが難しいですよね!心が折れそうになるのが正常反応ですよ

泣くというのはかなりエネルギーを消耗することなので、赤ちゃんはある程度泣いたあと疲れて寝てくれるので、それまでの辛抱です。

親がネントレに対して罪悪感を持ってしまう

ネントレで赤ちゃんがギャン泣きすると、親はまるで自分がひどいことをしているかのように錯覚してしまうのです。

その錯覚のせいで、親は罪悪感を持ってしまうことになるのです。今までは赤ちゃんが泣くたびに抱っこしていたので、「抱っこしない」=「赤ちゃんを放置している」ように感じてしまうのです。

お互いのためとは分かってはいても罪悪感を持ってしまうのは仕方のないことないので、ネントレが成功した後の快適な生活を想像して前向きな気持ちに切り替えられるといいですね。

近所迷惑が心配になる

  • 「赤ちゃんのギャン泣きでご近所さんに迷惑じゃないかな・・・」
  • 「虐待をうたがわれて通報されたらどうしよう・・・」

ご近所さんがいる人ならみんな心配になることではないでしょうか。

私はギャン泣きされるたびにこの心配がいつもつきまとっていました。初めての育児だと赤ちゃんのことだけでいっぱいいっぱいなのに、近所迷惑の心配までしたくないですよね!

可能であればご近所さんに前もってネントレを始めることを伝えておくのがベストだと思います。

ネントレをやって良かったと感じるメリット

  • 赤ちゃんが自力で入眠する力がつく
  • 自由な時間が作れる
  • ストレスが減る
  • 親子で規則正しい生活になる

赤ちゃんが自力で入眠する力がつく

「眠けりゃ寝ればいいのに!」とイライラしながら赤ちゃんが泣くたびに抱っこをしているのではないでしょうか。

産後ママの弱った身体には3kg前後の赤ちゃんですらずっと抱っこしているとかなりの負担ですから、どんどん体重が増えていく赤ちゃんを抱っこで寝かしつけるのは相当キツいんです!

ネントレで赤ちゃんの睡眠サイクルが整うと、時計を読めない赤ちゃんでも「今から寝る時間なんだ」と分かるようになって自分で寝られるようになります

すると、夜中に目が覚めて泣いても自力で寝られるので、あなたもゆっくり寝ることができで一石二鳥になるのです。

自由な時間が作れる

赤ちゃんが生まれてから、いっきに自分の時間がなくなったと感じませんか?

ネントレで入眠がスムーズになると、自由に使える時間が増えるので自分が好きなことを全部あきらめなくて済むんです!

たとえば、今まで赤ちゃんの寝かしつけに1時間かかっていたとします。ネントレの結果、赤ちゃんを布団に寝かせて10分で泣かずに寝てくれたらそのあとは自由ですよね。

歳の近い上のお子さんがいらっしゃるなら、赤ちゃんを寝かしつけたあと上のお子さんとの時間を作ってあげるのもオススメですよ。どうしても赤ちゃんの方が手間がかかるので、上のお子さんに愛情をたくさん注ぐチャンスでもあるんです!

ストレスが減る

「あぁ・・・また寝かしつけの時間か・・・」と、寝かしつけが大きな負担になっていませんか?

夜は本来休む時間なのに、毎晩そんな憂鬱な気分だと子育てが自体が楽しくなくなる大きな一因になりかねませんよね。

寝かしつけが楽になって赤ちゃんが朝までぐっすり寝てくれたら、親もしっかり睡眠をとることができます。そうすると、親のメンタルの安定にもつながります。親がリラックスできていると、赤ちゃんも安心できるんです。ネントレがうまくいけばかなりのストレスが減るのは明らかですね。

親子で規則正しい生活になる

生まれたばかりの赤ちゃんは、ママのおなかの中にいた頃と同じように昼夜の区別がありません。

ですが、生後4〜6か月頃になると夜間の授乳回数も減ってきて、睡眠はお昼寝も含めて1日に13〜14時間ほどになります。新生児期のときより4、5時間短くなって昼夜の区別がついてくるんです。

逆算して早起きを習慣化すれば夜も早めに眠くなるので、親子で早寝早起きの規則正しい生活になりますよ。

ネントレで後悔しないためのポイント

  • 自分と赤ちゃんに合ったネントレ方法を見つけましょう
  • ネントレをポジティブに捉えましょう
  • ネントレを始めるタイミングを見極めましょう
  • 気になることがあったら小児科を受診しましょう

赤ちゃんと自分に合ったネントレ方法を見つけましょう

ネントレはそもそも絶対にやるべきことではないので、ネントレのやり方にも決まった方法はありません。

とはいえ、やると決めても何から始めればいいか分かりませんよね。そこで、「〜式」とよばれるネントレ方法を参考にするといいですよ。

有名なのは「ジーナ式」と「ファーバー式」かと思います。ざっくり言うと、ジーナ式の方がゆるいルールでファーバー式の方がきびしいルールだと思ってください。

いずれにしても、赤ちゃんの月齢や性格によって合う合わないがあります。様子をみながら赤ちゃんとあなたに合ったネントレ方法をみつけて調整していきましょう

私がネントレをした時に参考にした本を紹介します。

『0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』著 清水悦子、神山潤

本の紹介

本でも動画でも、たくさんネントレの方法は紹介されています。いろんな方法を知った上でいいとこ取りをしてカスタマイズするのもいいですね。

ネントレをポジティブに捉えましょう

ことばを話すことができない赤ちゃんは、親の表情や声のトーンにとても敏感です。

ネントレをするあなたがポジティブな気持ちでネントレをしないと、赤ちゃんは不安になって泣く時間が長くなります。

睡眠は赤ちゃんだけでなく、大人にとっても大切です。親子で質のいい睡眠を取るために、まずあなたがネントレをポジティブに捉えてくださいね。

ネントレを始めるタイミングを見極めましょう

ネントレを始めるタイミングにも正解はありませんが、始めない方がいい時期や上手くいきにくい時期はあるようです。

新生児期は2〜3時間おきに授乳が必要なので、ネントレには向いていません。

また、2歳前後になると「イヤイヤ期」と呼ばれる時期があるのでネントレは親にとってやりにくいかもしれません。

イヤイヤ期とは

自我が芽生え始めて、自分でやりたいことが増えてくるのに対して行動が追いつかないので、イライラして何でも「イヤ!」になる時期のことです。

なので、新生児期が過ぎてから1歳半になる前にネントレを始めるのが成功のコツだと思います。

気になることがあったら小児科を受診しましょう

どんな赤ちゃんでも必ずうまくいく魔法のようなネントレ方法なんてありません。

初めての育児だと、何が正しくて何がまちがっているかの判断が難しいですよね。ネントレを始める前やネントレを始めた後に、赤ちゃんの様子がおかしいかも・・・と心配になることもあると思います。

気になることがあれば、小児科等の専門家に相談するのがいちばんです。

ネントレをする際に覚えておいた方がいいこと

  • うまく入眠できるようになるまではそばで様子をみること
  • ネントレを始めることを家族全員で情報共有すること

うまく入眠できるようになるまではそばで様子をみること

ネントレを始めたばかりのときは、赤ちゃんがギャン泣きすることが予想されます。

泣きすぎて吐いてしまう赤ちゃんもいます。うちの子は泣きすぎて吐くことがありました。

吐いてしまった場合は嘔吐物がのどにつまらないようすぐに体を起こしてあげる必要があります。

そのように、予期せぬことが起きてもすぐに対処できるようにしておきましょう。ネントレで泣かずに寝られるようになるまでは、抱っこせずにそばにいて様子をみてあげてくださいね

ネントレを始めることを家族全員で情報共有すること

ネントレを始める前に、ご家族にはネントレを始める理由とあなたが決めたネントレ方法をきちんと伝えておいてください。

ネントレ中であることをご家族が知らないで泣いている赤ちゃんを抱っこしてしまうと、赤ちゃんとあなたの努力が水の泡になってしまします。

意を決してネントレを始めるのであれば、ご家族との情報共有は必須であることをお忘れなく!

よくある質問

Q
ネントレがうまくいかない時はやめてもいいですか?
A

成功させたい場合は少なくとも1週間程度は同じネントレ方法で様子をみてみましょう。ネントレ方法がご自身や赤ちゃんに合っていないと感じるようであればやめてもOKですし、ネントレ方法を見直してみてもいいと思います。2、3日であきらめて泣いた時に抱っこしてしまうと、赤ちゃんはギャン泣きすれば抱っこしてもらえると学習してしまいます。再度チャレンジする可能性がある場合は、その点に注意してくださいね。

Q
ネントレは必ずやらなきゃダメですか?
A

ネントレは必ずやるべきものではありませんよ。赤ちゃんの寝かしつけが苦じゃない人や、赤ちゃんの夜泣きで困っていないのであればネントレをする必要はまったくありません。

Q
赤ちゃんがやっぱり笑わなくなった気がしてどうしても心配・・・どうすればいい?
A

まずはあなたがリラックスして、日中に赤ちゃんとできるだけスキンシップをとりながら遊んでみましょう。それでも赤ちゃんから笑顔が消えてしまったと感じるのであれば、一度小児科や保健師に相談してみてくださいね。

まとめ

ネントレをしたせいで赤ちゃんが笑わなくなることはありません。

そして、ネントレを実際にやってみた結果うちの子が笑わなくなったことはありませんでした。

私にとってはメリットの方が多かったと感じています。ちなみに現在8歳と6歳の娘たちはよく笑いよく泣き、とても感情豊かな子に成長しています。今では夜寝る時間になったら勝手に寝ていますよ。笑

ネントレで赤ちゃんが笑わなくなることはないので、ネントレをやらない方がいいのかなと心配しているのであれば、心配無用です。寝かしつけや夜泣きに困っていて、現状を改善したい人にはネントレはやってみる価値があると言えます。

もしネントレがうまくいかなくても「まぁいいや」、うまくいけば「ラッキー」ぐらいの気持ちで臨むのがちょうどいいと思います。

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